十字架 (講談社文庫)

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カテゴリ/発売日 本/2012-12-14 アクション (残り0枚)

叶雨 98 (2014-07-17)
重松先生の作品の中で一番好きです。

これはもう…あれです、凄いです、はい。
主人公の人間らしい思考、行動、感情、うわぁ…ってなります。

いじめによって自殺した少年の遺書に、自分の名が「親友」として記されていた。
いじめを止めなかった、少年を救わなかった、そもそも自分は少年なんかの親友では無かった。
自分は少年が苦しむ姿を、ただ見ているだけだった。何も思わなかった。

なぜ少年は、遺書に自分の名を、自分への「感謝」を紡いだのだろうか。
これは報復か。復讐か。罰か。罪か。それとも。

主人公が20年間、今もまだ、抱え続けている十字架の話です。